モノマネは大切な参考書
子どもにとって最良の参考書。それは、あこがれのアスリートです。
「あの選手はかっこいいな」「あんなプレーをしてみたいな」……。
単純なようですが、この憧憬が一流選手への入り口なのです。
だからこそ、この時期に親として絶対に言ってはならない言葉があります。
それは「無理だよ」「まだ早いよ」というような言葉。子どもが自由な発想で、目標を掲げているのにもかかわらず、大人の価値観と距離感で、この子どもの目標をつぶしてしまっていることが、実はとても多いのです。
「よし、だったら同じようにできるようにマネしてみようよ」「そうだ、かっこよくなってきたぞ」
むしろこう言ってあげてください。
スポーツ好きな子どもにとって、最良の教師である一流のアスリートの動作をみて、子どもはテレビの前で体を動かしたり、公園で実践しようとするでしょう。身のまわりにボールなんかあると、それを投げたり、蹴ったりしてきます。親としては、それに付き合ってあげるだけでよいのです。
その中で、ボールの扱い方や体の動かし方を自然に学んでいくことでしょう。
子どもがやるマネごとこそ、学びへの第一歩なのです。これは、勉強でも同じです。
子どものあこがれがたわいもないと感じる部分もあるでしょう。マネしている動作に不要な指導をしてしまいたいかもしれません。でも、ここで大切なことは、自分の子どもの潜在能力を信じてあげることなのです。だからこそ、身勝手な大人の先入観で決めつけをしてはいけないのです