2011年10月11日火曜日

「絶対勝て!」の罪

「絶対に勝て!」。大事な試合になれば、指導者がそう言うこともあるでしょう。
しかし、それを強調したり連呼しすぎると、選手たちのチャレンジ精神を奪ってしまいかねません。

それを証明する実験があります。

ひらがな50音を一文字ずつ書いたカードをたくさん用意し、20名の子供たちにカードを並べ単語を作ってもらいます。
「あめ」など2文字の単語から始め、最後は「かたつむり」など5文字の単語へ。
文字数が多い単語を作るには難しいと理解したうえで、今度は20人をA、Bの2班に分け、完成した単語の数を競わせます。

そのとき、A班には怖い顔で「絶対に勝て!」と指示、B班には冷静に「とにかく楽しもう」と指示。
すると、A班は2文字の簡単な単語ばかりを作るのに対し、B班は3文字、4文字の難しい単語を作ろうとします。

伸び盛りの子供にとって、どちらが良いのでしょうか?

「勝つ」ことよりも、難しいことに「チャレンジ」して身に付けていくことのほうが大事だと思います。

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