2011年1月21日金曜日

北海道スポーツセミナー報告vol.1

今回のテーマは・・・
『野球動作をはじめとした爆発的な力発揮のための効果的な身体動作を考える』
元北海道日本ハムファイターズ・チーフトレーナー中垣征一朗氏

スポーツを行うには当然パフォーマンスを求めるわけで必ずその裏には危険が潜んでいる。
良いパフォーマンスを高めながらどのように危険を回避していくか。
万が一一線を越えてしまった場合はどうすればいいのか?

【野球動作をはじめとした様々な爆発的な力発揮のおいて効果的かつ障害予防に有効な身体動作】
爆発的に力を発揮するにもかかわらず障害予防においても有効な動作というのは一体どういうものなのか?そのことを考える。

①そういうものを身に付けていくためには実際一体どういうようなトレーニングをしたらいいのか?

②実際にそういう方法を使って一体どのように運動をとらえて実践的な指導として選手に運動一つひとつ覚えさせていくか?

爆発的な力を発揮する局面・・・野球、ハンドボールであれば投球動作、陸上の投てき、野球・ソフトボールの打撃、テニスのストローク、サッカーラクビーなどのキック、陸上競技やバレー・バスケットなどにおけるジャンプ、ラクビー・アメフトなどのタックル、多くのスポーツに見られる方向変換動作、これらすべてが爆発的な力を発揮する局面。

これらの運動は選手に優劣を決める非常に大きな要素である。

大きな力を発揮するにはケガのリスクを伴う。
大きな力を発揮する場面でケガを伴ってしまうということも同時に起きてしまう。

障害が起こる原因として・・・
 ・生理的な生理条件的な準備不足
  (全般的、専門的な筋力が備わっているか、アスリートとして全般的な筋力が備わっているか、
  野球選手として専門的な筋力が備わっているか、柔軟性、持久力[無酸素・有酸素の持久力] 
  が備わっているか、固有受容器機能[バランス、関節周辺の機能の訓練]、日々のウォームアッ
     プ、練習一つひとつに対する準備が出来ているか、アフターケアで次の日の準備が出来ている
   か)
 ・トレーニング管理の不備
  (過度の反復、毎日200球の投げ込み、過度の強度、動作の欠陥[合理的でない動作は局所
  非常に大きな力学的なストレスを与える])
 ・体力強化を称して
  (技能な爆発的な力の発揮能力向上でウエイトトレーニング、筋力トレーニングなどの筋力アッ
   プ、各種ジャンプ・メディシンボールなどを使ったトレーニングそのものが障害につながる)

そのなかでこういう条件を揃えた上で一体全体としてこれをどういう風に機能させて身体動作として一つひとつを要素として捉えることが出来るか
その要素をどうやってユニットとして機能させるかこういう身体動作の改善を同時に行っていくことが根源的な障害予防にもつながる

爆発的な力発揮と障害予防を同時に考えていかなくてはならない
非常に相反するようにも思える課題です

投手が速い球を投げる・・・肘、肩に負担が掛かる、腰が痛い
打者が強い打球を打つ・・・手首が痛い、膝が痛い

2つの相反するようにも思える課題を何とかして達成しなければならない

つづく・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿