2010年11月22日月曜日

子供たちの将来


今年の全日本学童軟式野球大会
通称・・・マクドナルド・トーナメント

この大会で8強に入った群馬代表城南ファイヤーズ加藤茂夫監督さんが今の少年野球に関する現状と課題を教えてくれてます。

『学童指導三カ条』
一、下級生も上級生と練習を
 今年は部員総数23名、6年生は5名。小規模のチームですから、6年生でチームを作るのではなく、下級生の頃から「3年計画」で強化するチーム作りを毎年繰り返しています。
 下級生も上級生とまったく同じメニューで練習します。「球拾いから」ではなく、まず野球を好きになってほしいからです。例えば、守備練習で塁間のボール回しを徹底してやるのですが、下級生にもワンバウンドでいいから強いボールを投げさせます。
 上級生と一緒に練習することで、先輩たちの努力を見習い、仲間で助け合いながらどんどんうまくなっていく。そうして生まれる「絆」を大切にしてます。また、全員に同じ練習の機会を与えることで、学年に関係なくシビアな競争意識を持たせることもできます。

二、投手は4人育成する
 打撃練習は、ロングティーを1人200本。体を開かないことやバットヘッドを立てることなどを確認しながら、コーチがトスするボールを打ちます。それにより「遠くに飛ばす」ことを体得していく。もちろん、生きた打球を数多く捕ることで守備強化にもつながります。
 投球練習は、故障を防ぐために30球を限度にしています。試合でも70球で交代です。そのために常に4人以上の投手を育成します。この成果で、これまでに一人の故障者を出していません。私は現役時代に故障した選手を数多く見てきました。子供たちには、少しでも上の年代まで野球を続けてほしいと願っています。

三、指導者は満足するなかれ
 全国大会まで来ると、チーム力に差はなく、何が起こるか分からない接戦が増えます。そこで勝敗を分けるのは「勝ちたい」という気持ちの差。それが、足をあと一歩動かすかどうかにつながると考えています。指導者の気持ちもまた大事です。指導者に「ここまで来られたから、いいや」という満足感が少しでもあると、それはベンチの子供たちに伝わってしまいます。まずは指導者が強い気持ちを持ち、子供たちをその気にさせないといけません。
 これは、この夏に全国ベスト8に進出できたらこそ得られた教訓です。


子供たちと一緒に北海道に真紅の優勝旗を持って帰りたいなぁ☆

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