2013年12月25日水曜日

ヒジには細心の注意を

先日、離断性骨軟骨炎の選手を出してしまいました。
指導者として早く気付いてあげられなかった後悔の念しかありません。

勉強して協力を得られそうなら大きな取り組みをしようかと考えています。
痛みがなくとも進行してしまう。

とても恐ろしい。。。

将来ある子供たちのために。


先日、第1回北海道大学病院スポーツ医学診療センター市民講座「スポーツによるけがの予防と処置~パフォーマンス向上のためのトレーニングとケア~」(共催:北海道日本ハムファイターズ)に参加して来ました。写真はサプライズ訪問の栗山監督です。

日ハムの中垣トレーナーから情報を頂きました。
チームに還元したいと思います。


●小学生のひじは大人と根本的に違う!
多くの野球ひじの患者さんを診ていらっしゃる筑波大学整形外科の馬見塚尚孝先生によると、
ひじのじん帯損傷によって手術が必要になるケースは、
ほぼ100% ジュニア期(小学生~14歳くらい)にひじ痛歴があるとのことです。

14歳くらいまではひじの骨が完全に成長しているわけではなく、
成長軟骨が存在し、成長の途中で成人よりも複雑な構造をしているため、
非常にもろいそうです。

●ジュニア期に痛めたひじをそのままにすると、ずれたまま成長してしまう!
ジュニア期にひじ痛を発症し、十分な治療をしないでいると、
痛みはなくなったとしても、完全に元に戻っているわけではなく、
ずれたまま成長するため、高い確率でひじ痛を再発するそうです。

この、ずれたまま成長してしまうことによって、
将来取り返しのつかないことになってしまう危険性があるのです。

筑波大学野球部のチームドクターもされている馬見塚先生によると、
入学前にひじ痛を経験した選手は、経験していない選手の
30倍の確率でひじ痛を発症するそうです。

これは驚くべき高い数字です。

才能があっても、ひじ痛のために野球を断念する選手が多いのですが、
それを防ぐには、小学生の時にひじに痛みを感じたら、
少しでも早く専門医に診てもらい、
適切な処置をすることが非常に重要だそうです。

しかし、小学生くらいだと選手によっては痛みを大人に伝えない子もいます。

試合に出たいために我慢している場合もあります。

指導者同士が協力して、選手の動きにおかしなことを感じたら、
すぐに選手に確認したり、親と話し合うなど対応できるような体制を、
チームとして整えておくことが必要でしょう。

成長が終わっている自分たち大人の体と、成長の途中である子供の体は、
根本的に違うということを認識した上で、子供たちの指導に当たることが、
何より大切です。

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