2011年12月17日土曜日

ガム効果

野球やゴルフなどのプロスポーツ選手が、よくプレー中にガムを噛んでいます。
それは単にリラックスするためではなく、ガムを噛むことがスポーツパフォーマンスに大きな影響を与えるからです。

自分の知識では最高のプレーを成し得る、運動能力を高める心拍数を維持するためには心拍数130前後が望ましい。
どんなに心臓に毛が生えた選手でもマウンドやバッターボックスでは緊張しその数値を超えることがある。
リラックスするためにガムを噛んで他に意識を移し変えることで緊張を解くためで、緊張を解けば心拍数も下がる。

最近のテレビ番組の調査でガムを噛んだか噛んでないかで50m走を実施し噛んだ方が全員のタイムが短縮し最大1秒も短縮した人も出ました。50m走だけでなく、さまざまな運動で効果が現れます。

ガムを噛むと、私たちのからだで何が起きるのでしょうか。まず、脳が活性化されます。さらに唾液の分泌量が増え、唾液に含まれる神経成長因子(NGF)というホルモンが集中力を高めます。

噛む筋肉を動かすと、握力や背筋力といった筋力が向上するとともに、その情報が全身にフィードバックされます。するとウォーミングアップされた、自動車でいうアイドリングの状態になり、すぐに動くことができます。特に野球やゴルフなど、プレー中で「間」のある種目に有効です。

そのほか、平衡バランスを高める、反応時間を短くする、動体視力をアップさせるなどの効果もあります。ガムを噛むことによるこれらの効果は、生理学によって科学的にも裏づけられています。

ただしマナーには十分注意してください。試合の前にみんなで噛み、試合が始まるまでに噛み終えて、からだのアイドリング状態をつくってから試合に臨むなどしてはいかがでしょうか。

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